実施しただけ、受講しただけの自己満足の研修になっていませんか?
eラーニングの形態は、放送大学型(ビデオ配信型 ※ウェブナー型もここに含まれる)、紙芝居型(プレゼンテーション型)、ドリルトレーニング型に分かれます。
これらの形態にはそれぞれ特徴があります。放送大学型は、その名の通り、講師の講義風景をビデオに収めそれを再現することに重点を置いています。3つの形態の中では、最もリアルな授業や集合研修の講義を再現しているといえます。紙芝居型は、リッチ・コンテンツ型とも言われ、静止画、アニメーションやビデオなどの動画、音声などを組み合わせたもので、まさにリッチ・コンテンツになります。言葉や文章だけでは分かりにくい理論や概念などを解説するのに向いています。
ドリルトレーニング型は、その名の通り、設問中心の教材です。漢字や計算ドリルのようにバリエーション問題を出題するのに向いています。企業研修では、パワハラ・セクハラなど、コンプライアンス系の教材で、さまざまシーンのケーススタディなどで利用されます。また、設問の出題を得意とするので、テストなどにも利用されています。
デジタル教材の作成、eラーニングシステムの開発・構築を長年行ってきたインディーロムがおすすめするのは、進化したドリルトレーニング型です。近年のドリルトレーニング型は、設問を単に出すだけでなく、動画、音声、静止画を貼り付けることができます。つまりドリルトレーニング型といいつつ、講義ビデオを配置した放送大学型や、チャート図などや音声を含むリッチ・コンテンツ型と同様の内容を持たせつつ、正誤判定や合格ラインを細かく設定した統合型(=全部入り)の教材にすることが可能だからです。
ドリルトレーニング型をおすすめするもう一つの理由(実は、eラーニングでもっとも大切なこと)は、学習状況、成績データを詳細に取得することができる点です。ビデオ配信された講義や、リッチ・コンテンツの教材を受講したとしても、どれだけ理解したのか、理解した知識がどれだけ定着したのか、管理者やもちろん、受講者本人も明確には分かりません。
理念・概念を学んだ後に、ケーススタディなどのバリエーション問題をドリル学習することで、理解を深め知識として定着させること、さらに、どれだけ理解したのか、どこが理解不足なのかを、理解度テストで確認することが大切です。